ピアノ買取業者は査定の際にどこを見ているのでしょうか?

ピアノの査定はとてもドキドキすることです。もちろん高値で売りたいということもありますが、長年使ってきたピアノが安く査定されたり、使い物にならないとか言われてしまうとがっかりしてしまいます。ここでは、ピアノ買取業者はあなたのピアノの一体どこを見て査定をしているのかを見ていきましょう。

ピアノ買取業者はどこを見ているのか

ピアノ買取業者はどこを見ているのか

ピアノは大きな買い物ですし、長い間あなたの家で大きな存在感を放っていたものでしょう。ピアノは単なる家具ではないし、あなたとあなたの家族の思い出の詰まったものです。ですから使わなくなったからと言って簡単に捨てたり売ったりできるものではないでしょう。
でもしかし、やはりピアノを売るということにしたからにはなるだけ高く売りたいものですし、思い入れがあるものだけに低い評価を受ける姿は見たくないと思います。
そこで、ここではピアノ買取業者があなたのピアノを査定をするときの査定ポイントを見ていきます。

ピアノの種類

グランドピアノまたはアップライトピアノが買取額が高くなります。とくにグランドピアノの買取額は良いのですが、一般家庭にあるのはアップライトピアノがほとんどであろうと思います。
電子ピアノは買取額が低くなります。なぜなら、グランドピアノやアップライトピアノは修理すれば半永久的に使用できるのですが、電子ピアノは電子部分は他の電気機器と変わりません。故障はメーカーでしか直せないですし、保証期間をすぎれば修理が高額になるうえ、部品の取り置き期間は限られています。
ただし、グランドピアノとアップライトピアノしか買い取らないのかというと、それは買取業者次第です。

ピアノのメーカー

やはり日本のメーカーが高ポイントです。ピアノ買取業者は買取後に修理して転売するのが仕事なので、市場にあまり出ていない珍しいものというのは、よほどのものでないとプレミアにはなりません。車と同じです。
ヨーロッパのピアノの場合は買取額がはっきりと定まっていません。相場はあってないようなものです。

型番

型番からそのピアノの年式を判断します。
年式の新しいほうが高い買取価格になります。もちろん非常に古いものであったりするとプレミアになることがありますが(特にグランドピアノの場合)、通常は古いとその分だけ買取価格は低くなります。

ピアノの状態

メーカー名、モデル名、製造番号、ペダルの本数はピアノの買取をする際の基本的な情報です。なぜならそれで相場価格を算出するからです。
それに加えてピアノの個別の状況を調べます。色、ピアノの購入時期、入手方法(新品で購入したか、中古で購入したか、人からもらったかなど)、鍵盤の不作動はあるのかないのか、音は全て鳴るのか、ならないのであれば何本音が出ないか、といったことです。
またこれらを的確に使えることも好印象になります。

調律

ピアノを買い取って貰う前に調律をしたほうが良いでしょうか? それとも不要でしょうか?
これに関しては定説がなく業者次第ですが、大きくは調律不要のほうが多いようです。
もちろんきちんと調律をしてあるピアノのほうが、買い取る側は「大事に使われている」と判断しますので査定は良くなります。しかし、調律のために必要な費用をペイするほど査定額が上がるかというと難しいところです。
なお、過去に調律を行った際に調律師が作成した明細があると良いです。

実はあまり査定額に関係がありません。乾いた布で軽くピアノを乾拭きする程度で構いません。もちろん傷はないほうが査定額は高くなるのですが、買取業者はピアノ修理業も行っていますので、その傷の修理にかかる費用も含めて査定をします。他の業者に依頼して修理をしてもらっても、その費用を査定上昇分を比較すると、ペイするとは思えないです。また自分で修理をしても、実はピアノ修理が趣味でプロはだしの腕前とかいうのでもない限り、それで査定額が上がるわけではないです。シールのあとなどを無理に剥がしたりこすったりすると今以上に悪化する可能性があり査定額が下がることがあります。専門の工具や削除液などを用意している買取業者に任せるほうが得策です。

住所

査定額と関係があります。あなたの家(ピアノのある場所)と買取業者(買取業者の保管場所)が近いほど査定額が高くなります。査定額はピアノのみの金額を評価するものではなくて、修理や保管や運搬などの諸経費も勘案して決まりますので、諸経費の一つであるところの運搬費が安いほうが買取額は高くなります。
しかし全国買取の業者もありますし、本社オフィスのある場所と保管場所も同じところとは限らないので、単に近いところを選べばよいというわけでもないです。

間取りと階数

一戸建ての一階でトラックを横付けできるところにピアノが置いてあれば搬出も簡単なのですが、マンションの高層階という場合はことによるとクレーンを用意しなければならないかもしれません。また、マンションの場合はエレベーターか階段かということも大きいです。
なお、ピアノの搬出時にはあなたは立ち会う必要はありますが手伝う必要はありません。家具の養生などは買取業者がやります。ということはその経費も査定金額の中に入っているわけなので、家の中が散らかっていて大型家具を搬出するのが大変そうかそうでないかは、査定に影響するといえます。

付属品

購入時の付属品がなるだけある方が買取額に好影響になります。付属品(例えば椅子)が1点たりいくらという形で査定対象になっていることは少ないようですが、後述するピアノの綺麗さと合わせて、ピアノを大事に扱っていたかどうかの評価ポイントにもなります。

ピアノの綺麗さ

査定価格と本質的な関係はありません。きれいなものも誇りだらけのものも、メーカーや形式を見ている仮見積もりの段階では同じ見積もり価格になるでしょう。
しかし、実際に出張見積もりに来た場合、ピアノがきれいな方が査定価格に影響を与える、とはいえます。これは必ず高評価になるとか、◯倍になるとか、そういうものではなくて、心の問題です。やはりきれいに扱っていて大事にされていることが分かるピアノだと良い査定額をつけようというように思うのは人情です。査定業者だって人間ですので、大事にしていたものを託されたと思えばなるだけのことをしようと思いますが、ホコリだらけの廃棄物を業者に処分させようぐらいに思われていると感じたのならば、何もこの客とこのピアノを大切にすることはない、ぞんざいに扱っても構わない、事によってはちょっとぐらいだましたって構わない・・・ と思ってしまうかもしれません。ですのでこれは心の部分の話です。

一括見積りサービスの利用

一括見積りサービスの利用

個別の査定ポイントを説明しましたが、ピアノを高値で売りたいのならば、これらの一つ一つを気にするよりも、一括査定を行っているサービスを利用するのが一番良いです。
ピアノの種類とメーカーにしても、電子ピアノやエレクトーンやエレクトリックピアノを買取対象にしているかどうかは買取業者次第です。ヤマハとカワイ以外のメーカーのピアノも同様です。また地域にしてももともと業者にとって対象地域外のところから依頼されてもどうしようもないです。
そうして条件を合わせた上で、比較をして選ぶのが一番です。